【発達障害】お客さんの顔が覚えられない。相貌失認?【美容師】

発達障害の話題を目にして『記憶力』というワードをみまして、

私が新卒で入社してからの5年間の中で感じた、美容師としてやっていけないかもしれない…と唯一強く感じた事を思い出したので、話していきたいと思います。

常連のお客さんの見分けがつかない

私の働いてたサロンはリーフレット配りをするタイプのサロンで、例外なく私もやってました。

たくさんの通りかかる人に手渡しするのですが、あれって新規のお客さんを入れるための作業なので既存のお客さんには渡せないですよね。

でも、入社したての頃はまだ仕方ないとして、働いて2年も3年も経ってるのに、私はお店に来てくれている常連のお客さんの顔が覚えられなくて、いつか間違えてお客さんにリーフレット渡してしまうんじゃないかってどんよりしていました。

私が接客したことあっても、外で会うとわからなくなっちゃうんです。

これって私にとって凄く大問題で、アシスタント卒業して自分の指名客が増え始める時期になっても、自分の指名のお客さんの顔が分からないから、間違えて配っちゃったり、話しかけられても違和感のある対応をしちゃったり、いちばんきついのが、受付に立っていたらその時間に予約していたいろんなスタイリストの担当のお客さんが来るのですが、自分のお客さんがどの方か分からなかったり…

先輩の常連さんに外で話しかけられて誰だか分からなくて塩対応しちゃって、え?って顔されたときは気が気でなかったですし…😅

さっきまで接客してたお客さんだったんです…笑

お客さんからしたら、悲しいですよね。

失客の原因にもなるので、本当に顔が覚えられないことにいつもナーバスになっていました。

そもそもなんでこんなにも顔が覚えられないんだろう…

いろいろ悩んで調べた結果、相貌失認という病名を知りました。

当時の私は、確実にこれでした。

こっそりお客さんのカルテになるべく特徴を記入したりしていました。

こんな感じの喋り方する人!とか、なんだか芸能人の〇〇風!とか

あからさまな顔の特徴は流石に他のスタッフに見られたらまずそうなので、雰囲気を書くようにしていたり。

でも、それでも次々入ってくる新人の子や他店から移動で新たしく働き始めたスタッフなどに、どのお客さんが誰か聞かれても自信をもって〇〇さんだよって即答できない…

そして、流石に5年も10年も私がお客さんの顔を覚えられないなんて他のスタッフに知れたら異常に思われると感じ、潮時だなと思い、他のちゃんとした理由もあったのですが、スタイリストデビューして2年目くらいのときに退職してお店を変えました。

今ではなぜか大丈夫に!

自分のお店を持った今は、なぜかその症状は無くなって、顔はもちろん逆に前の会話内容やレシピなど書かなくても覚えてるくらいお客さんに関する記憶力があがりました。

今になって思い返すと、あの頃は毎日必死で、一日一日をミスなく仕事終えるために脳がオーバーワークしていたなと感じます。

顔を覚える脳の部分が後回しになってたんですかね?笑

この症状は、実を言うとプライベートでも若干発症していました。

まだ数回しか会った事ない人と待ち合わせして、でもこっちから、あ、〇〇さん!っていける自信がない、顔が思い浮かばないので、私からどこどこあたりで待ってます〜って連絡しておいて俯いてスマホをいじってる風にして、向こうから声かけられるようにしていたりしてました😅

発達障害と相貌失認は関連性がある?

昔、今思い返すとあの人も発達障害っぽいなって先輩にこのことを思い切って相談した時に、俺もそうだよ〜って言われたことがあり、

その先輩の顔が覚えられないエピソードもまあまあ凄かったのもあり、もしかして発達障害と相貌失認はなにか関連性があるのでは…?と私の中では疑っています。

私は医者でも専門家でもなく、特別に調べてもいないので分かりませんが、もし関連あるとしたら発達障害傾向のある人が美容師を目指す際は、そのような症状も出る可能性があると踏まえて対策方法を考えたり、仕事するスタイルを決めていって欲しいなと思いました。

これから美容師をめざしたり、美容師として頑張り始めた発達障害持ちさんの参考になれば幸いです。